Nightmare after 聖陵祭






*哀れなスカーレットのその後

「おう、翼、お疲れさんだったな」

 数学準備室の扉を開けたところで、気心の知れた先輩教師にそう声を掛けられ、翼は大げさにため息をついてみせる。

「ほんっとに疲れましたよ。来年は交代して下さいね」

「あはは、院長がいいって言ったらな」

「え〜」

『院長』の名を出されては翼の立場が途端に弱くなる。


「それはそうと、エライことになったな、翼」

「え? 何がですか?」

「ほら」

 示されたのは、翼の机だ。


「………」

「コンクール直後から生徒どもが押し掛けて来てなあ。ま、やつらも翼の美しさにノックアウトされたというか…」

「………」

「おい? 翼、大丈夫か?」

 固まる翼に、先輩教師が心配そうな声を掛けたとき…。


「失礼します」

「ああ、古田、ちょうどいい」

「なにかありましたでしょうか?」

「固まっちまったんだ」

 ひょいと指さす先をみると、篤人の訪ね人が自分の机を見つめたまま凍り付いている。


「…ああ、これはまた壮観ですね」

「翼のやつ、もしかしてこの手紙の山がショックだとか?」

「そのようです」

「あはは、翼も相変わらず初だなあ。中高6年間で免疫ついてるだろうに」

 いいながら、翼の頭を慣れた手つきでヨシヨシとなでる先輩教師にチラッと剣呑な視線を投げ、篤人は感情を抑えた声で告げた。


「この手紙の山、俺が処分しておきますね」

「翼に見せなくていいのか?」

「これだけショックを受けておられるんですから、一刻も早く処分すべきでしょう」

「そうかな〜。もったいないなあ」

「先生、すみませんが不要の段ボールなどありませんか?」

「あ、ああ。あるぞ。配布済みの教材の空き箱がある」

「では、それに入れて焼却炉まで持って行ってきます」

「すまんな」

「いいえ、松山先生は俺たちの大切な担任ですから。じゃ、松山先生、一緒に行きましょうか?」


 焼却炉へ手紙を燃やしに行くのに、何故翼を連れて行かねばならないのか。

 先輩教師は一瞬疑問に思ったのだが、呆然としたまま素直に連行されていく翼を見て、『ま、いいか』と考えることを放棄した。


                       ♪


 今夜、聖陵学院は明日の準備のために不夜城になる。

 なので、教師のほとんども帰宅せずに校内に残ることになるのだが。


 ――この調子では自宅の郵便受けも危なそうだな。


 篤人は左腕に箱を抱え、右手で翼の手を引きながら考える。

 翼が学校から歩いて5分のところにある単身者用のマンションに住んでいることは生徒たちにも知れ渡っているから、恐らくそちらの郵便受けにも似たような手紙の類が突っ込まれているに違いない。


 ――明日、ついていって、それも全部処分してやろう…。


 その時篤人が、『ついでに上がり込んでやろう』なんて野望に燃えていることなど、もちろんこの時の翼には知る由もなかった。



 ちなみに。
 現在聖陵の敷地内では来春の竣工を目指して教職員用の独身寮を建設中で、完成すれば翼もこちらへ移ることになっている。

 そうなれば、自分の目も随分と届きやすくなるし、無防備な一人暮らしに比べればかなり安心だよな……なんて篤人は考えているのだが、もちろん『翼にとっては自分が一番のキケン人物である』なんてことは、この際『棚の上』……だ。





*恋する怪人と膝上15cmミニのドロシーのその後


 その光景を目の当たりにしたのは、ここのところ妙に大人しいと噂の『学院一の遊び人』が怪人の扮装を解いて『佐伯隼人』に戻ってからのことだった。

 控え室になっていた自分のHRから廊下に出てみると、デジカメや「写る☆です」などを構えた生徒が大勢たむろしていた。

 レンズの先には膝上15cmミニの桐生昇の姿。
 赤い靴まで嫌みなほどお似合いの『金髪の天使』は『とある動物』の肩を愛しげに抱きながら、周囲の要望に応えてモデルよろしく可愛い笑顔を振りまいている。

 そう、『とある動物』とは『チャトラの子猫』…もとい『ライオン』だ。


 ――珠生…!


 自分の組の方が出番が先だったために、隼人は珠生の舞台を見られなかったのだ。

 当然『ライオン』をやるというのを知ってはいたのだが。



 そして、隼人がそのあまりの可愛らしさ――表向きはライオンのはずなのだが――に目を奪われていると…。

 ふと、珠生を見つめる自分の視線に、挑戦的な視線が絡んできた。

 視線の主は15cmのフリフリ昇。

 そして、隼人に向かってニヤリと笑ったかと思うと、チャトラの珠生をギュッと抱きしめて、あろう事か唇の端にキスを落とした。

 当然辺りは興奮の坩堝。シャッター音が激しく響き、フラッシュで目がつぶれてしまいそうなほどだ。


 ――昇のヤロー……!


 拳を握りしめ、沸騰する隼人。

 そして、そんな隼人に「うふふ」とその声まで聞こえてきそうな笑みを漏らした昇がふと目を転じると…。


 たむろする生徒たちの向こう側に、一際背の高い影が。

 そう。影の主は、教師に戻ったバトラー船長………。


 

*310号室のその夜

「なあ、羽野ってば、機嫌直してくれよ〜」

「………」

「なあ、俺が悪かったって」

「…………」

「ちゃんと今度から合意の上にするからさあ〜」

「…おっ、お前なあっ」

「わーい、やっとこっち向いてくれた〜」

「わっ、こらっ、やめろっ」

「羽野〜。ベル、可愛かったぜ〜」

(すりすり)

「やめろってばっ、俺はっ、ノーマルだっつってんだろーがっ」

「………」

(突然だんまり)

「…?」

「………」

「…かやの…?」

「あのな、羽野」

「あ、うん」

「俺、お前がノーマルだって気にしない」

「……へ?」

「俺はお前とだったら何でもOKだから」

「……はあ?」

「だから……」

「うわっ、ちょっと待てっ、落ち着けっ、早まるなっ、茅野〜!」

「もう待てないっ」

「だっ、ダメだってばっ、電車がっ、レールが潰れるっ」
(羽野くんの管弦楽部観察日記11参照)

「………あ〜! C−57やまぐち号が〜!」


 これだからは鉄道オタクは……(T-T)






*いつの間にかどうやらなっていた生徒会会長と副会長のその後


「…じゃあ、お休み。大貴」

 聖陵祭二日目の準備のため不夜城と化す今夜の聖陵学院。

 消灯点呼はないものの、所在確認だけはきちんとなされるため、生徒会の面々は早くても深夜0時を回ってからの帰寮になる。

 確認の最終チェックを生徒会顧問の教師に報告しなくてはいけないからだ。

 そして、最終チェックに確認印を押してもらうまで気を張りつめていた所為か、僅かに疲労の色を見せる真路を、大貴は部屋まで送ってきた。


 だが。


「…昇は?」

 開いたドアから中を確認するが、同室者の気配はない。

「…ええと、今夜は帰ってこないと思う」

 真路がそう告げると、いつもの大貴なら恐らくこう言っただろう。


『え? なんで?』
 と。

 だが今夜の大貴は違った。


「…じゃあ、俺、今夜ここに泊まる」

「…え…?」

 真路が一瞬言葉の意味を捉えきれなかった隙に、いつもらしからぬ素早さで、大貴は真路の腕を掴んで部屋へ入った。

 そして、鍵を掛ける。


「だ、大貴っ」

「なあ、真路」

 いきなりの大貴の行動を制しようとした真路の言葉を、これまたいつもらしからぬ様子で大貴が遮る。

「…な、なに?」

「お前、ほんとになんで昼間のこと、わかったんだ?」

「昼間のこと?」

 いきなり問われても真路にはピンとこない。

「茅野が羽野にキスしたろ? あの時お前…」


 思い出した。

『舌まで突っ込んでるな』…なんて言ってしまったがために、大貴に余計な突っ込みどころを与えてしまったのだ。


「そ、そんなの、今頃なんなんだよ」

「俺、茅野たち見ててもそんなことわからなかった。なのに、なんで真路にはわかったんだ? 俺は、お前にそんなキスしたことないだろ。なのにわかったってことは…」

 真路はその言葉でさらにはっきりと悟る。
 自分は『疑われている』のだと。


「なあ真路。俺、気になるんだ。絶対怒らないから、本当の事教えてくれよ」

「お前以外の、誰とキスしたことがあるのかって?」

 言いながら、真路がきつい瞳で見上げてくる。

 けれど、大貴もまた怯むことなく――だがきつい眼差しではなく――真路を見つめ返した。

 そして、その眼差しが孕むあまりに真摯な色に、真路の中で爆発しかかっていた怒りがすうっと消えた。

 不器用な大貴の真っ直ぐな思いが痛いほどに伝わってきたから。


「…バカだな、大貴」

 真路は表情を和らげ、両手をのばし、冷えた掌でそっと大貴の頬を挟んだ。

「俺、中1のころからお前だけを見てきたんだぞ。浮気してる暇なんてなかったっての」

「真路……」

「茅野のことは、何となくそう思っただけだから…」

「真路……っ」


 息が出来ないほど抱きしめられ、苦しいけれど、それでも真路はその腕の中で微笑んだ。

 ずっとずっと、この腕を求めてきたのだ。

 そして、やっとそれを得たのはほんの数ヶ月前のこと。
 もう、諦めようかと思っていた矢先のことだった。


「…えっ? …わっ、だいきっ」

 だが、いきなり抱き上げられて、苦しかったはずの息をとるのも忘れるほど、真路は驚いた。

「…俺のものになってくれ、真路」

 その言葉の意味するところは…。

「…だいき……」

「俺、不安なんだ。だから……」


 そう、真路は、大貴に思いが通じた数ヶ月前に、伊達眼鏡を外した。

 だが、ともすれば、後輩の古田篤人以上にクールに見せていた細いフレームの眼鏡を外した途端、真路の周囲が何やらざわざわしていることに、鈍い大貴も気がついてはいたのだ。


「バカ…。だから言ってるだろ? 俺はお前しか見てないって」

 首筋にギュッとしがみつくと、大貴の鼓動の忙しなさが伝わってくる。

「不安がらなくっていいって」

「でも、真路…」

「そうじゃなくてさ、大貴」

「そうじゃなくて…?」

「『好きだから、抱きたい』………そう、言って」

 その言葉に、初めて大貴が微笑んだ。

「…好きだ、大好きだ、真路…。だから……」

 真っ直ぐに瞳を捉えると、真路のそれもまた、心なしか潤んでいるようにも見え…。


「抱かせて…」


 その言葉に、真路もまた柔らかく微笑んだ。

「俺、5年も片想いしてきたんだからな。その分大切にしろよ」

「5年分だけじゃない…。これからの分も全部、大切にするから」



 それから1時間ほど後、部屋のノブが一度だけ回されたことに、悪戦苦闘中の二人はもちろんまったく気がつかなかった。







*源氏と若紫のその後


「お、来たぜっ、紫ちゃんだ!」

 その一声で、音楽ホール内の視線が一斉に祐介に集まった。

 管弦楽部の生徒は、演劇コンクール終了直後も2日後のコンサートに向けて練習がある。

 だから、疲れたなどとは言っていられず、みなそれぞれ自分の組の用事が済み次第、ホールへとやってくる。


「ちょっと待て。誰が紫ちゃんだ」

 据わった目つきで発言主の同級生に問いただすものの、あっという間に管弦楽部員に囲まれて、紫ちゃん…もとい、祐介はその反響のあまりの大きさに、少なからず狼狽える。


「入学してきたころのお前を思いだしたぜ」と、3年生が言いだしたかと思えば、「あの時、ツバ付けといたらよかった」などと同級生からつつかれ、下級生どもに至っては「すっごく可愛かったです〜」と熱い眼差しを向けられて、祐介は舞台前後では特に感じなかった疲労をどっと感じしまう。

 隣では葵が『奈月先輩! めちゃくちゃかっこよかったです〜』などと言われているのと言うのに。

 そんな状況に、『あるべきはずの立場と逆じゃないか!』…と祐介が拳を握りしめたとき、背中をポンっと叩かれた。


「麻生…」

 振り返ってみれば、ジュリエットを熱演して客席の涙を誘っていた隆也がにこやかに立っていた。

「ほんと、すごいもの見せてもらっちゃったよ」

「…あのな、麻生…」

 あまりに嬉しそうに言われて、祐介は激しく脱力してしまう。

「あんなに可愛い浅井って、中1以来だったもん。新鮮でさ〜」

「…だからその話は…」

 祐介にとって、それは触れてはならない過去なのだ。
 中1の頃の自分など。特に、葵には聞かせたくない。
 もっとも葵にはとっくにばれてしまっているのだが。


「僕、小学校のころ、自分より可愛い子っていなかったからさあ、あの時ちょっとショックだったんだよ?」

「……ぷっ」

 隆也の告白に、ついに堪らず、葵が噴き出した。


「あ〜お〜い〜」

「あはは、ごめんごめん。つい、あの写真思い出しちゃって」

 そう。葵には見られてしまっているのだ。
 中学の入学式の写真を。まさかその写真を葵がカラーコピーして持っているとまでは知らないのだが。



「ね、葵」

「なに? 隆也」

 再び大勢の部員に取り囲まれてつつかれまくっている祐介を後目に、隆也がこそこそと耳打ちをしてきた。

「実はさ、紫の上の写真、隠し撮りがあるんだ」

「え? ほんと?」

「ほんとほんと。欲しい?」

「欲しい〜!」

「じゃ、プリントしてあげるね」

「うん! ありがと、隆也〜」

 指切りげんまんする二人の姿を横目に、祐介は何の約束だろうと不審な顔をしたのだが。


 ――そうだ。この写真コピーして藤原くんにあげちゃおう〜!


 な〜んてことを葵が考えているなんて、よもや思いもつかない、不憫な若紫であった。







*そして、源氏と藤壺のその後


『…なんか、悟先輩、いつもに増して凛々しくない?』

『…だよな。絶世の美女を見たあとだから、もっと楚々とした美人に見えるかと思ったら、さらにかっこいいよな』

『なんでだろ?』

『なんでかな?』





「…って、みんなが言ってたんだけど」

 ここは深夜の123号室。悟と大貴の部屋だ。

「そりゃあ、僕の努力の賜物だろう」

「え、そうなんだ」


 パジャマ姿(シンプルなブルーストライプ。面白くも何ともない)の悟の膝の上。
 やっぱり葵もパジャマ(こちらは「たれパ☆ダ」柄。ちなみにスリッパもお揃い)で、いつもの如くちんまりと横抱きにされている。


「そりゃそうさ。卒業まであと半年足らず。みんなの記憶に『藤壺』の僕なんて残したくないからね」

 穏やかな口調ではあるものの、やはり『女装』は相当堪えたのか、悟は葵をきつく抱きしめていつもに増して熱い視線を向けてくる。


「え〜、すっごく美人で素敵だったのにな〜」

「でもな、葵。僕が源氏で葵が藤壺だったら、みんなの目の前で堂々とラブシーンが出来たんだよ? 残念だったと思わない?」

「…ええと…」

 言われてみれば確かにそうだ。
 二人の仲を隠している現況では、それはとても美味しいシチュエーションではあるのだが。

 だが。

 ちょっと待てよ…と葵は思い直す。

 確かにそのシチュエーションは美味しいが、それよりも『自分が悟を押し倒す』方が『この先あり得ない』度から言っても、もっと美味しいのではないだろうか…と。

 だから、今回のことはこれでよかったんだよ…と、言おうとした矢先。


「さて、と。葵のご希望に応えたご褒美をたくさんもらわないとな」

 言いながら、悟が葵のパジャマのボタンを外し始める。

「あ、でも、ね、悟、そろそろ横山先輩が帰って…」

 その手を慌てて押さえながら、葵は身を捩るのだが、がっちりと抱え込まれていてままならない。


「大丈夫。大貴も今夜は帰ってこないさ」

「…え、ほんとに?」

「ほんとほんと。大貴はね、恋人のところに行ったから…」

「…え……ええ〜!? 横山先輩の恋人って誰っ?」

 葵にとっては初耳だ。


「はいはい、人のことはいいから…ね」

「ね…って、さ、悟っ、ちょっと待って、そ…そこは…」

 はだけた胸元に唇を這わせながら、悟は大胆にもいきなりパジャマのズボンに手をかけてくる。


「ほら、力抜いて」

「…や、あ、んっ」


 そして、葵が形ばかりの抵抗を諦めかかったその時…!


「おじゃま〜!」


 勢いよく扉が開いたかと思うと、そこにはこれまたパジャマ姿(招き猫柄)の金髪の天使の姿が…。


「あ。ごっめ〜ん。でもさ、そーゆーことは鍵かけてからにしてよね〜」

 いや、確かに鍵はかけてあったはずだ。悟はもちろんそういうことにも抜かりはない。


「の〜ぼ〜る〜。何の用だ〜」

 だが現にこうやって侵入されてしまっては、今さらどうしようもない。

「何の用って、今夜はここに泊めてもらおうと思ってさ〜」

 昇はにこやかにそう言うと、後ろ手にドアの鍵を掛けた。

「自分の部屋に帰ればいいだろう?」

「それがさ〜、大貴が入り込んじゃってるみたいなんだよね」

「……あ」

 そういえば、今夜の大貴の行き先は、昇の部屋でもあるのだ。


「……え? もしかして、横山先輩の恋人って浦河先輩?」

「そういうこと〜」

 大きな瞳をさらに見開いて尋ねる葵にそう答えると、昇は外された葵のパジャマのボタンを丁寧にはめていった。

 その仕草に、葵は自分の『現状』を思い出して盛大に赤くなる。


「さ、葵、今夜は悟のベッドで僕と一緒に寝ようね〜」

「あ、ええと…」

「ねっ」

「…う、うん」

「あ、悟は大貴のベッドね。わ、もう2時半じゃん。さ、明日も朝練あるんだからさ、早く寝よ〜」

「の〜ぼ〜る〜」



 ちなみに。

 この夜、昇と大貴の間に『お部屋トレード』の密約が交わされていたことを悟が知るのは、卒業してから後のことであった。





 さて、ここで問題です。
 今年の聖陵祭。一番不憫だったのは…誰?(笑)



END

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↓んっ?











 深夜の音楽準備室。


「今年も随分活躍したな、昇」
「…そう言う直人こそ、翼ちゃんとエロいキスシーンやらかしたって、みんな喜んでたけど?」
「ほ〜。妬いてくれるのか」
「べ〜だっ、誰がっ」
「…私は妬いたぞ」
「…な、なおと…」
「昇があっちこっちで綺麗な足を見せまくってるって聞いて、いてもたってもいられなかったぞ」
「…ええと…」
「おまけにこれ見よがしに子猫といいことしてるじゃないか…」

 いや、だからあれは子猫ではなくてライオンなんですが…なんてことはさておいて。

「だ、だから、あれは佐伯が…」
「昇…もう、黙って…」
「…あ、なおと…。…あ、…んっ」

 すみません。一応校内なのでここまでです(笑)
 え? ヌルい?
 すみません、二人のエロエロは卒業後の『新婚初夜』でお楽しみ下さい(^^ゞ