「夢の続きをしてごらん」

by ゆうみさま




「…んっ…くっ…」

 頭の上で、智の声がする。

 俺は咥えたまま、智を見上げた。



 快感に喘ぐ智の姿。

 智って、いっつもこんな風に感じてんだ。

 いつも、喘がされるばかりで、肝心な時には意識を飛ばしていて、智が感じてるところなんて、見たこともなかった。



「…なお…んっ」

 智が熱い吐息で俺を呼ぶ。

 しているはずなのに、されたように、俺のものが大きくなる。



「…・くっ…」

 智が達かされまいと、必死で耐えているのがわかる。

 このまま、達して欲しいと思うけれど、俺の手も、口も限界。

 何より、身体が智を欲していて。

 俺は智から、口を外した。



「なお?」

 急に、口を外されて、智は恨めしそうに、俺を見る。

「…俺、智が欲しい…」

 俺は智を手で支えると、その上に腰を落した。



「…んっ…はあっ…」

 苦しかったけれど、欲しいっていう俺の気持ちをわかって欲しくて、俺は頑張った。

 智を感じたくて、智に気持ちよくなって欲しくて、俺は必死に腰を動かす。

 でも、俺の動きでは限界があって。


「…・とも…とも…ね、おねがい…うごいて…」

 俺は智の首に手を回して、耳元で囁いた。


「直の仰せのままに」

 智は俺の腰を掴むと、自分の腰を動かし始めた。


「もっと…もっと…ともがほしい…とも…」









「智が欲しい…」

 自分の声がクリアに聞こえてくる。

 ぎゃ〜〜、俺は、俺はなんてことを言ってんだあ…

 我に返って、飛び起きると、そこは自分のベッドの上だった。

 俺は、俺は、なんて夢を見たんだあ…・

 いくら、智が研修で2週間もいないからって、あんな夢を見るなんて。

 俺は欲求不満なんかじゃないぞ。断じてないぞ。



 でも…

 本当だったら、一緒に行くはずだった研修。

 だけど、前日から高熱を出して、行けなくなってしまった。

 智は俺も止めるって行ったけど、俺はどうしても行って欲しくて。

 後から行こうと思っていたのに、みんなに止められて。



 智…

 まだ、1週間も帰ってこないんだよね。

 智のぬくもりがないと寂しいよ。

 俺は自分の身体を抱きしめた。



 あれ?身体が熱い。

 まさか…・

 そういえば、さっきから感じる違和感。

 俺はそっと手を伸ばした。

 夢を見たからか、自己主張をしている俺がいる。



「なお」

 智の声が耳に響いてくる。

 俺は智がいつもしてくれるように、手を動かした。



「…とも…とも…」

 智の手が俺を包み込んでくれる。



「なお、達ってごらん」

 智の声が聞こえる。



「お、俺、もう…」



「なお」

 智の熱いささやくような声を聞いた瞬間、俺は熱を吐き出した。





「直、気持ちよかった?」

 智の声がクリアに聞こえてくる。



 うん。

 俺は弛緩したまま、頷いた。



「ひとりで、達く直もかわいかったよ」

 ちゅっ。

 俺の唇に、柔らかいものが触れる。



 まさか、まさか…

 俺が目を開けると、目の前に、智の顔があった。



「な、なんで、智がいるんだよ〜」

「やだなあ、帰ってきたんじゃないか」

「だ、だって、帰ってくるのは1週間後だろ?」

 確か予定ではそうなっていたはず。

「そうだよ。でも、2週間で切り上げてきちゃった。あっ、もちろん。ちゃんと研修はしてきたよ」

「でも、昨日のメールでは何も言ってなかったじゃん」

 あと、1週間だから、我慢してねって、メールしてきたのは、どこのどいつだ。


「そりゃあ、驚く顔が見たかったからね。でも、まさか、こっちが驚かされるとは思ってなかったけど」

 智が、嬉しそうに笑う。


 驚かされるって、なんだ?

 俺、何かしたか?

 って、ぎゃ〜〜〜。


 俺ってば、俺ってば、今、何をしてたんだあ。

 ってか、智はどこから見てたんだあ。

 俺がパニックに陥っていると、智はさらに爆弾を落した。



「ねえ、直。どんな夢を見てたの?」

 俺の顎に手をかけ、視線をがっちりと合わせてくる。

「そ、それは…」

 死んでも言うもんか。

 あ、あんな、恥ずかしいこと。

 俺は、絶対に言うまいと、唇を噛んだ。


「そっか。じゃあ、身体に聞いてみようかなあ。きっと、夢の続きをしてくれるよね」

 智はにやっと笑うと、俺の上に、覆いかぶさってきた。


 それから、どうなったかって?

 そんなこと、智に聞いてくれ。

 あれは、俺じゃないんだあ〜〜〜!


END


ゆうみさまからいただきました〜!
直くん、めっさ可愛いです〜。
やっててもやられてても(おい)可愛いです〜v
うちの受け子たちは、なかなか積極的には動いてくれませんので(笑)、
ものすごく新鮮で素敵☆でした〜v

ゆうみさま、ありがとうございましたv

しかし。
どっちかというとやられてる方なのに、智くんがやたらとエロいのは何故だ(爆)
やっぱパパの血?(*^m^*)

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