【あとがき】


 『古の瑠璃の珠』を連載中に、NHKの番組で『かなりあ』という曲をききました。
 童謡の名曲ですが、久しぶりに聞いて――というか、大人になって改めて聞いて、えらくシュールな歌詞だなあと思ったのが、この話を思いつくきっかけでした。

 童謡では、「歌を忘れた金糸雀」は捨てられそうになったり埋められそうになったりぶたれそうになったりします。でも、最後には歌を思い出すのです。
 というわけで、童謡の内容まんまのお話でした(笑)
(後から知った、歌詞に隠された内容も、お話にちらっと近いところがあってちょっと驚きましたが)

 それにしても、王道ど真ん中の話だなあ〜(しみじみ)

 ええと、天空神話は一応これですべて完結です。

 本当に、長い間おつき合いくださいましてありがとうございました。



                            2006.1.10 高遠もも


 2006.8.14追記

 漣基と朱那、そして王国のその後を書きましたSS『真白き花咲く』を、UPしました。こちらもおつき合いいただけますと幸いです。