I Love まりちゃん
2007ハロウィン企画
「Trick or Mimic!」
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「あ!」 直の目が輝いた。 いつも2人で日常の買い物をしているショッピングセンター。 今日も大学の帰りに寄った俺たちは、いつものように、駅から続く道から専門店街を抜けようとしていたんだけれど、そこで『ヤツ』は大口を開けて笑っていたんだ。 そして、当然直はそれを目ざとく見つけて駆け寄っていった。 「わあ、もうそんな時期なんだ」 『ヤツ』――そう、黄色いかぼちゃのランタンがニヤリと笑ったその周囲には、新着フレーバーの紹介がずらり。 ここは直のお気に入りのアイスクリームショップ。 もちろん毎日食べているわけではないけれど、季節の新しいフレーバーは見逃さない。 当然今の時期と言えば、ハロウィンだ。 「かぼちゃのプリンだ〜」 直の声が弾んでいる。これはもう、素通りなんて無理な話で。 「何にする?」 「智は?」 「俺はチョコミント」 「え〜。いつもと同じじゃんか」 口を尖らせる直。 その可愛い唇に、ちょっかいを掛けたくなるのもいつものことだけれど、ここでそれをやったら暫く口をきいてくれなくなるだろうことも想像に難くないから、俺はやっぱり『いつものように』我慢をする。 「直は好きなのを好きなだけ食べればいいよ」 「ほんと?」 その、あまりに嬉しそうな表情に、情けない話だが、アイスクリームに嫉妬してしまいそうになる。 「じゃあ、俺、これとこれとこれ!」 直が指したのは、この時期の定番だろう『かぼちゃのプリン』と『マシュマロとチョコ』のアイス。 それと…。 「なに、これ」 青ざめた紫と血のような紅と白が入り乱れた、およそアイスクリームとは思えない毒々しい色合いのもの。 「リンゴとグレープのシャーベットだって」 これのいったいどこが、リンゴとグレープだって言うんだ? …と、俺が眉間に皺を寄せて考えている間に、直はさっさと3つのアイスをコーンで注文して、ついでに俺のチョコミントまで買って持ってきてくれた。 しかも。 「へへっ、くじ引き当たった」 直のシャツの胸ポケットにはアイスクリームの格好をしたボールペンが刺さっている。 見れば「キャンペーン中」とかで、くじ引きでいくつかのグッズが当たるらしい。 「相変わらずだな、直」 「おうっ」 直のくじ運は異様に良い。 ただし、ちょっと楽しめる程度のものばかりだけれど。 俺にチョコミントを渡し、振り返った直がレジに向けて手を振った。 …あいつ、まだいるのか…。 レジの中からこれでもかというくらい嬉しげに手を振り返しているのはバイトの大学生だ。 ちょっと俺が目を離した隙にいつの間にか直に声を掛けていて、直と言えば、相手がアイスクリーム屋のバイトだと言うだけで無条件に懐いているんだ。 …ったく、相手の魂胆も知らないで、そんな可愛い顔で笑ってみせるなんて…。 とりあえず俺は、アイス相手にとろけている直を横目に、レジの男に視線で釘を差しておいた。 あの怯えた様子からすると、まあ、五寸釘くらいの威力はあっただろう。 「うま〜」 俺の気も知らないで、直は幸せ一杯の笑顔だ。 「ねえ、直」 「ん? 味見する?」 ほら…と差し出された、毒々しい色味のシャーベット。 もちろん味見のつもりで声を掛けたのではないけれど、ちょうどいい、ここはもう一押し…。 俺は直の差し出した手を握り、殊更ゆっくり、これ見よがしに、わざわざ直が舐めた場所を一口舐めた。 横目でレジに向かってもう一本でっかい釘を打ち込みながら。 「…あれ?」 ヤツが硬直した様子を確かめて、俺はこちらに意識を戻したんだけれど、その途端、口の中を良い香りが通り抜けた。 「おいしいだろ?」 「…うん」 意外だった。色味に反して爽やかな味でかなり驚いた。 「色も美味そうだけど、味もいいよな〜」 …そうか? 色はかなりえぐいと思うけど…。 直は時々ぶっ飛んだ感覚を見せつけてくれるけど、俺にとってはそれもこれも可愛い直の一面であって……と、そうそう、俺が直に言おうとしていたことは…。 「ねえ、直。2人でハロウィンパーティしようか」 「…え? マジっ?」 「ああ。パンプキンパイとか作って、部屋を飾って…」 直が楽しめそうなことなら何でもして上げたい。 「うわあ、楽しそう〜」 その、ワクワクした様子に俺は、俄然やる気に…。 「お父さんは忙しいかなあ」 …は? 親父? なんでここにあの変態親父が混じってくるんだよ。 「31日は平日だからな。無理だろう」 「そっか…」 さくっと切り捨てた俺に、直はため息混じりで答える。 なんでそんなに残念そうなんだよ。ったく。 あの変態親父がパーティなんかに混じったら、どうなるかわかったもんじゃない。 とにかく、この情報が親父に漏れないように気をつけなければ…。 だってあの親父のことだ。直が『パーティするから帰ってきて』なんて言おうものなら、世界中のどこにいても絶対飛んで帰ってくるし、どんな重要な会議でもすっぽかすに違いないからな。 ☆ .。.:*・゜ 「Trick or Treat!」 …ウソ…なんでだよ…。 「お父さん!」 31日の夜。 すっかりパーティの準備が整ったリビングに、いきなり腕一杯の包みを抱えて現れたのは、俺がこれでもかというくらい警戒していた存在だった。 「やあ、すっかりハロウィン一色だな」 飾り付けられ、テーブルに並んだ料理を眺めて満足そうに頷く親父に、俺は激しく脱力するしかない。 …いったいどうして…どこから漏れたってんだ…。 「長岡さんに、31日は多分シンガポールだと思うって言われて、諦めてたんです」 そこか〜! 長岡さんのことだ。 きっと『31日』ってキーワードでピンと来たに違いない。 「ああ、淳が気を利かせてくれたんだ。『31日だから、もしかしたらハロウィンじゃないですか』って」 やっぱり…。 「うわあ、さすが長岡さん〜。あ、でもお父さん無理したんじゃ…」 ほんと、腹立つくらい敏腕だよなっ。 「いや、ちっとも無理じゃないよ。それに、淳もちょうど良かったんじゃないか。今日は久しぶりに和彦と食事にでも行ってるだろう」 「それならいいんだけど」 …そうか、直をダシにして、出張避けたな〜。くっそう〜。 「ほら、まりちゃんにお土産だ」 「わあ、すごい!」 これでもかというくらい優しげに微笑む親父の両腕には、直の喜びそうな『おやつ』が一杯抱えられている。 「お父さん、ありがと〜」 「どうしたしまして」 …ったく…。 ………まあ、仕方ないか。直が喜ぶのなら。 「ん? どうした智雪。お前もお菓子が欲しかったか?」 「あ、智にもちゃんと上げるよ、ほら」 ……がっくり。 ![]() 智と二人きり…も、もちろん楽しいけれど、せっかくのパーティなんだから、お父さんもいてくれたらなあ…と思ったところで、お父さんは日々世界中を飛び回っている人だから、諦めてはいたんだ。 でも、長岡さんの機転のおかげでこうやって、家族3人でご馳走が囲めて嬉しい。 おまけにお父さんは両手一杯にお菓子買ってきてくれるし。 でも。 お父さんの『お土産』はそれだけじゃなかったんだ。 ご馳走の最後に、智のスペシャルメイドパンプキンムースをデザートに食べていた時だ。 「まりちゃんにハロウィンのプレゼントがあるんだ」 と、どこからか出てきたのは……。 こ、これは…っ。いいい、衣装箱っっ。 俺は、過去の――と言ってもまだ一年未満だけど――の、はっきり言ってロクでもない経験の数々から、衣装箱には警戒が必要だと学んでいる。 宝箱かと思ったら、とんでもないミミック(あ、これはゲームに出てくる宝箱のフリした罠のことだ)だったりするんだ、これがっ。 そんな俺の前に、まさにその『衣装箱』が。 しかも、箱のデザインからしてアメリカ製っぽい…。 ってことは、少なくとも振り袖とかの類じゃないよな…なんて、およそ18歳の男子大学生の思考とは思えない想像が頭を巡って情けないったらねえ。 「あ、あの……」 思わず怯えてしまう俺に、けれどお父さんはニッコリと微笑んだ。 「大丈夫」 大丈夫って、何が。 「これはね、以前に淳が和彦から贈られたもののお下がりなんだ」 え? 長岡さんが、小倉さんにもらった? それを聞いて俺は心底ホッとした。 だって、あの小倉さんの贈り物だろ? それならまともなものに違いないしさ。 でも。 「でも、そんな大事な物もらったら…」 そう。だって小倉さんと長岡さんは恋人同士。 仕事の上では完璧な上司と部下なんだけど、プライベートではいつでも熱々なんだ。 その大切な人にもらったものを、俺がもらっちゃダメなんじゃ…。 「それも心配いらないよ。和彦から預かってきたんだ。それに彼は今年また新しいものを淳に買ったと言っていたからね」 …それじゃあ、もらってもいいのかな。 「じゃあ、えと、ありがとう」 衣装箱を受け取った俺の頭を嬉しそうに撫でるお父さん。 「あの、小倉さんと長岡さんにも…」 「ああ。伝えておくよ。まりちゃんが喜んでたってね」 その言葉に一瞬、中を見ないままお礼を言って良かったのか…って疑問が浮かんだんだけれど、『小倉さんが買ったもの』って言葉がそれを綺麗にうち消してしまったんだ。 そして、俺はそっと衣装箱の蓋を開ける。 あ、でも帽子とか小物とかならともかく、服だとしたら、サイズの問題が…。 長岡さんはあんなに可愛い顔してるのに、178cmもあるんだ。 ずるいよな。俺だって、せめて170には…うう…。 すっかり開いた箱の中身はおおむね黒かった。 隣から智も覗き込んでくる。 黒くて何だかよくわからない。 俺は一番上に乗っているものを取り上げた。 ……みみ?…しかも、三角……。 なんで耳が…と、呆然としている俺の横から智の手が伸びた。 「お。羽だ」 智がひらりと広げたそれは、何だかアヤシイ羽の生えたふわふわのマント…。 「ほう、さすが和彦だな。趣味がいい」 感心しきりのお父さんが一番下の布を取った。 「素晴らしい」 ……す、素晴らしいって……これ、ミニスカート…しかも、シッポらしきものが……。 ええっと…。 これ、を、小倉さんが、長岡さん……に? あの、小倉さん、が…。 俺の頭の中を、『あの』とか『ダンディな』とか『ノーブルな』とか『カッコイイ』とか『デキル大人』とか『本物の男』とか『常識人』とか…ともかく『まともな人』を形容する単語が乱舞する。 「……やっぱりな」 ボソッと智が呟いた。 やっぱりって、何…? 「あ、あの…」 「ん? なんだい?」 呆然と見上げた俺に、お父さんはまたニッコリと笑い、俺の頭に耳を乗せた。 「これ、長岡さん……」 「ああ、最初の年は結局着てくれなくて、翌年無理矢理着せたと言ってたな」 …着せ、たんだ。 小倉さんが…。あの、全知全能スーパー秘書にしてMAJECナンバー2の小倉さんが…。 長岡さんに着せて…いったい、なに…を……。 …や、絶対似合うとは思うけどさ……。でも、でも…… 「…なおっ?」 「おっと、まりちゃん」 目の前に急に渦が巻いて、俺はソファーにひっくり返った。 「食中たりかな?」 「まさか。直のお腹は賞味期限を1週間過ぎたミルクでも平気なんだよ?」 現実逃避を図ろうとしている俺の頭の中を最後に過ぎった言葉は、『ミルクはいいけど耳はヤダ』…なんて、情けないもので、衣装箱はやっぱりミミックだったのであった……。 ![]() さて、その頃、『あの』ダンディでノーブルで格好良くてデキル大人で本物の男で常識人でまともな人…であるはずの、全知全能スーパー秘書室長のマンションでは…。 「どうした? 淳」 「…えっと、ううん、別に…」 なんだろう。なんだかどこかで誰かに恨まれたような気が…。 「風邪でもひいたんじゃないか? 昨日辺りから随分冷えて来たからな」 ぶるっと振るわせた僕の肩を、和彦さんが抱き寄せてくれる。 久々に揃って定時に退社し、ワインとかチーズとか、その他食材を買い込んで、2人で暮らし始めて5年になるマンションに帰ってきた。 今日はハロウィン。 リビングのドアに掛かる、ユニークなかかしが可愛いメイプルリーフのリースが、唯一僕たちの家の飾り付け。 出会った年の、初めてのハロウィンの時に和彦さんから贈られた、僕の大切なもの。 ちょっと可愛すぎるけど。 何かにつけて行事を大切にしている僕たちにとっては、今日も大切な一日なんだ。 普段はすれ違うことの多い生活だから。 で、スーパー秘書にしてスーパー主夫でもある和彦さんは、買ってきた食材と冷蔵庫のストックであっと言う間に何品もの料理を作り上げ、僕たちは2人でゆっくりとグラスを傾けていることろ。 そんな楽しい時間なのに、何故かちょっと悪寒を覚えたんだけど、まあ、気のせいだろう、きっと。 そうそう。今日は会長も早帰り。 10日ほど前のことなんだけれど、まりちゃんから会長の31日の予定を尋ねられて、ピンと来たんだ。 ハロウィンパーティをするんじゃないかなって。 会長にはできるだけまりちゃんとの時間を過ごさせて上げたいと思ってるんだけど、なかなかそうも行かなくて、何とかしてあげないとなあ…と思っていたところだったし、しかもスケジュール的にもやりくりすればどうにかなりそうだったから、シンガポールへ発つのは明日に延ばした。 まあ、明日から3日ほどは少しタイトなスケジュールになるかもしれないけど、おかげでこうやって僕も、和彦さんとの楽しいひとときを過ごせてるってことで。 「そうそう。先週NYに行ったときに、これを買ってきたんだが…」 和彦さんが、衣装箱を出してきた。 箱に印刷された柄は、もちろんハロウィン。 ジャック・オ・ランターンを中心に、いろんなキャラクターが溢れんばかりに描かれている。 和彦さんは、色々な折りに、こうやって僕に何かを買ってきてくれる。 もちろん僕も同じで、出かけた先々で和彦さんに似合うものを見つけると、つい買い込んでしまうんだけど。 ……でも、このハロウィン柄の衣装箱って、何だか記憶の端っこに残ってるような気がするんだけど。 しかも、あんまり良い記憶じゃないような気が…。 差し出された箱を受け取って、お礼を言うと、和彦さんはいつも嬉しそうに微笑んでくれる。 それを見るのも僕にはとっても幸せな瞬間なんだけど、それにしても……。 ともかく…と、僕は衣装箱を開けた。 「…和彦さん…これ…」 真っ黒。 でも、明らかにスーツとかセーターとかの類ではないそれは、妙に煌めいていて、つるっとしていて、ふわっとしていて…。 ともかくっ。少なくとも男性用ではないということだっ。 「可愛いだろう? 初めてのハロウィンの時に買ってきたのはちょっとスカートが短かったからな。まりちゃんにどうかと思って会長に渡したんだ」 「ま、まりちゃんに?」 あの時のミニミニ小悪魔一式を? …うわあああ。まりちゃん今頃泣いてるんじゃあ…。 あ、もしかしてさっきの悪寒は、まりちゃんの怨念? 「そう。まりちゃんにちょうどいいくらいだろう? で、久しぶりに淳にも何か…と思ってたんだが、ちょうどウィンドウに飾ってあったのが目に留まってな。淳に似合うと思ったんだ。スカートもそう短くもないし」 …や、確かに丈は短くはないけれど、でも、でも、全体にスケスケだしっ。っていうか、そもそもスカートってっ。 「ほら」 ほら…って。…そんなワクワクした顔で見つめないで欲しいんだけど…。 「あの、和彦さん?」 「ん? なんだ?」 「僕、29なんだけど」 「ああ、そうだな。それが?」 それが…って〜! 「いや、いい年してこんなの着ても…」 だああああ! そうじゃないだろっ、自分っ! 年の問題じゃなくてっ。 「年なんて関係ないだろう?」 そうっ、年の問題じゃな……じゃないんだってばっ。 「あのね、何か間違ってない?」 「何が?」 あああああ。 「ほ、ほらっ、スカートとかっ」 「似合うから良いじゃないか。そもそも仮装なんだし」 …って、にっこり笑って言われてしまっては、もう僕にそれ以上の反論ができようはずもなくて。 でも、似合うって…。まりちゃんじゃあるまいし。 「さあ」 でも、これでもかというくらい嬉しそうに、しかも期待に満ちた目で差し出されると、僕はそれを受け取らざるを得なくなってしまう。 そっと手を伸ばし、そのフワフワしたものを…。 「うわっ」 受け取ろうとした瞬間、手首を掴まれて、僕はあっと言う間に和彦さんの膝の上に横抱きにされた。 「嫌か?ん?」 頬に口を付けたまま、啄むような動きで言われ、僕の背中が震える。 和彦さんってば、ずるい。こんな風に甘く囁かれたら、僕が『No』と言えなくなるの、知ってるクセに…。 「…いや、じゃなく…て」 ほら、僕の口から出るのはこんな言葉だ。 「じゃあ…恥ずかしい?」 ギュッと抱きしめられて、額にキスを落とされると、もう、あれやこれやと考える余裕はなくなって、僕は小さく頷いた。 「……ん…」 「恥ずかしがる淳も可愛いんだけれどな」 あああ。またそんな、骨まで溶けちゃいそうな声で…。 ええい、もうどうにでもなれっ。 和彦さんが喜んでくれるのならもうなんでもいいっ。 意を決して、和彦さんの腕にかかっていたフワフワの布に手を伸ばす。 ところが。 和彦さんの手のひらが、僕の腕をそっと押さえて止めた。 「今でなくてもいいぞ」 「え?」 じゃあ、いつ? 見上げると和彦さんは優しく微笑んで、頬に柔らかいキスをしてくれる。 それが少しずつ移動して、鼻先を甘噛みされて、瞼をなぞり、こめかみを掠めて耳に辿り着く。 そして。 「後で…」 …と言った後、続けて僕の耳にそっと埋め込まれた言葉と、壮絶な色気に満ちた視線を流されて、僕の視界がぐらりと揺れる。 「おっと」 何故か嬉しげな声がして、抱きかかえ直された僕の唇が、和彦さんの熱いそれで塞がれる。 『後で…寝室で』 和彦さんはそう言った。 だ、大丈夫かな…。明日から出張なんだけど…。 |
END |
というわけで。
イケナイ遊びに興じたいオトナのみなさんにとって、
ハロウィンとは単なるネタに過ぎないのでありました。
いやしかし。
しばらく「まりちゃん時代」の秘書さんたちを書いてなかったので、
なかなか戸惑いました(笑)
ちなみにタイトルにもなっています「ミミック」ですが。
ロールプレイングゲーム好きな方にはお馴染みかと思います。
そう、まりちゃんも文中で言ってますが、
『宝箱だと思って開けてみたら、罠だった!』…ってヤツです。
この宝箱キャラが「ミミック」って名前だったんですね。
ミミックってのは主に「模倣」と言う意味だそうで、
この場合まさに「フリをしている」っていう状態に
ぴったりのネーミングかも知れません。
そして、まりちゃんと淳くんにとって、
衣装箱はまさにこのミミックだったわけです。
まりちゃん、淳くん、今回もご愁傷様(笑)
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