あとがき
まずはじめに。 いろいろとご意見もお有りかと存じますが、多分これはハッピーエンドです(笑) その昔『土曜ワ☆ド劇場』なんかでよく『京都妖怪案内』なんてシリーズがありました。直球タイトルです(笑)。 ストーリーは似たり寄ったりで、シチュエーションがちょっとずつ違うだけだったんですが、子供心に妙にはまってました。 だいたい、主人公が何百年も恋人を捜し続ける話なんですね。 中には「800歳の女子大生」なんてのもありました(おい) しかもそれは『百合もの』でした(おいおい) 今回、斉昭が現世に現れて恋しい兄を捜していたわけですが、再び兄と心を通わせる所など、もっと書き込んでみてもいいかなあ…などとも思い、「詳しく書いてみました」バージョンもあったのですが、妙に説明臭くなりました。 せっかく巡り会い、そして思い出して結ばれようとしている二人を前に延々と説明が入るのも萎えでして(笑) やはり『土曜ワ☆ド劇場』は2時間で完結しなくてはいけないので(こら)、結局ちょっとあっさりテイストでUPということになりました。 そうそう。『突っ込みどころ満載』なのも、『土ワイ』テイストということで、さらっと見逃していただけたらと思います(おいおい) で。蛇足なんですが、ストーリー中にどうしても入れられなかったことについて。 何故忠昭兄ちゃんだけが転生してしまったのか。 宗教観は別として、人はその『死に際』によって、残すものが違うのだ…という話を聞いたことがあります。非常に印象的な話でした。 つまり、忠昭兄ちゃんは、自身が予測していなかった『不慮の死』。 そして、なるちゃんは『覚悟の死』というわけで、その後の展開が変わってしまったというわけです。 ってことで、怪しいけれど、哀しくて切ない……そんな物語を目指してみましたが、いかがでしたでしょうか? あ、今さらですが、この物語は端から端までフィクションですので、登場する人物・団体などは、高台寺を除いて(笑)すべて架空のものですのでヨロシクです(^^ゞ ちなみに臥龍池は高台寺内にありますので、見るには拝観料が必要です。あしからず。 あ、拝観料は2005年1月現在で大人600円ですvv 夜間ライトアップ時は割り増しらしいです(爆) もう一つ。 隆幻さんは短編集の『恋・爛漫』にも登場しています。 というか、あちらがメインです。 こちらの隆幻さんとはまるで別人のようなお茶目な住職ですが(^^ゞ (隆幻さんってば、実はまりちゃんシリーズにも出てるんですよ/笑) いずれ「水鏡」も「恋・爛漫」の中に入れてしまおうかと思ってます。 それと、『君の愛を奏でて 2』の中にもリンクしたお話があります。 番外編の『月の夜、君が招きし…』と言うお話ですので、未読の方はぜひそちらもおつき合いくださいませv(お気づきかと思いますが『花筏の章』で登場したのは言わずもがなの桐生家の兄弟たちです) そうそう。 いずれ、隆幻さんたちが『彼らにもう一度逢いたい』…と、真摯に祈った結果を、また新しいお話でお目にかけることができたら…と思っています。 最後まで読んで下さいまして本当にありがとうございました。 2005.1.26 高遠もも 2006.11.21 追記 連載終了当時、ご感想を送ってくださった方への御礼として配布させていただきました、『紅葉のその後』という後日談をUPさせていただきます。 大変短いお話ですが、『彼らにもう一度逢いたい』と祈った結果のようですので(笑)、ご覧いただけますと幸いです。 『紅葉の〜その後』 こちらからどうぞ。 |
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